知と情で伝えて、一緒に考え抜く
業務の質を高めていくためには、アウトプットそのものだけでなく、その前提となる思考のスキル、考え抜く力も高める必要があります。質の高いアウトプットの基礎となるのは、ロジカルに思考するスキルです。ネゴシエーション(交渉・折衝)とは、利害対立が生じた場面での調整・解決を指します。金銭や条件に関する紛争はもちろん、広く職場での意見調整や、外部の組織との恊働なども、ネゴシエーションが必要な局面といえます。
ネゴシエーション研修では、交渉力を高める基礎として、論理的思考の技術だけでなく、対人関係の技術をも習得します。また、ネゴシエーションは、洗練された交渉理論を下敷きにしています。そのポイントを踏まえて実際の商談・会議などを繰り返すことで、利害調整のスキルを定着させます。基礎となるコミュニケーション技術を一段と向上させたい方、ネゴシエーションスキルそのものを高めるたい方におすすめの研修です。
研修のねらい・効果
ネゴシエーションは、一般に考えられているより広く応用できる重要なスキルです。このスキルが身に付けば、人とのコミュニケーション力・意思伝達力が高まりますし、ソリューション力・問題解決力も高まります。
コミュニケーション力・関係構築力を高める
ネゴシエーションでは、「知」と「情」両方のコミュニケーション力が試されます。利害対立を解消するのに必要となる当事者間の関係構築には、情報を効率的にやりとりするための論理的思考と同時に、相手の思いや気持ちを引き出せる信頼関係も必要だからです。コミュニケーションを円滑に進められれば、利害対立が生じていないビジネスシーンでの生産性はより向上します。もちろん、こうしたコミュニケーション力向上の効果は、実際のネゴシエーションでも有効に活用できます。
ソリューション力・利害調整力を高める
シビアな利害対立が日常茶飯事である民間企業はもちろん、様々な組織・個人の調整を図る機会の多い国・自治体でも、交渉・折衝の技術は強く求められています。その基礎となるのは、当事者の要求を把握するだけでなく、その背景を掘り下げたり、広くお互いの利益となる打開策を講じる論理的思考です。論理的思考が充分であれば、交渉・折衝のポイントを学び、それを踏まえながら実践を繰り返せます。こうした繰り返しこそ、利害調整力を高める最良の方法です。
カリキュラム例
ロジカでは、実施にあたってはお客さまのご要望や課題に応じて柔軟にカスタマイズいたします。ここでは過去の実施例のうち、特にご用命が多いカリキュラムや高い評価をいただいたものをご紹介いたします。
いずれのカリキュラムでも、小難しい理論ではなく、汎用性の高いツール・技法や思考の枠組みを学習します。また、演習中心のプログラムによって、単に「知っている」だけでなく、業務で「実践できる」レベルの共通スキルを身につけます。
標準的な2日間構成の例
午前 | オリエンテーション
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1.交渉に活かす対人関係の技術
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午後 | 2.交渉に活かす論理的思考ツール
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午前 |
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3.ケーススタディで交渉のポイントを実践的に学ぶ
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午後 |
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総合演習
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まとめ
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ケーススタディでポイントを学ぶ1日間構成の例
午前 | オリエンテーション |
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1.交渉に活かす論理的思考ツール
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2.交渉準備の基本
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午後 | 3.ハーバード流交渉の4原則+1
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4.対立の原因と解消法
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まとめ |
研修基礎データ
- 受講対象
- 限定はありません
- 受講定員
- 講師1名に対して受講生24名(最大36名まで)
- 所要時間
- 7時間~16時間(1日間~2日間)