組織・チームの能力とやる気を引き出す
ファシリテーションとは、内部の会議や外部との協働など、集団での活動を容易にできるように支援・舵取りをすることです。集団活動の目的には、問題解決、アイデア創出、合意形成、交渉・折衝など様々なものがあります。ファシリテーターには、話し合いの場で効率的に結論を出せるような支援だけではなく、メンバーが納得できるプロセスになるような舵取りも必要です。
本研修では、相手の話を受け止めたり引き出したりする技術や、話をかみあわせ整理する技術、そして最終的にまとめあげて分かち合う技術を身につけます。そのために、実際の会議を繰り返すことでスキルを定着させます。基礎となるコミュニケーション技術を一段と向上させたい方、チームビルディング・リーダーシップの向上とあわせてスキルを高めたい方におすすめの研修です。
研修のねらい・効果
ファシリテーションの集団活動の様々な側面を、ポイントとなる3つの技術、関係構築・議論構造化・合意形成に集約してスキル向上をはかります。関係構築の技術を高める
集団活動でメンバーが力を合わせるためには、信頼関係や対人関係が大切です。こうした関係の構築は、相手の話の内容や感情を正しく聴くことから始まります。自分自身の心のクセを知った上で、アサーションの考え方や傾聴など、関係構築のための技法を身につければ、日常のコミュニケーションが円滑に進みます。また、組織の内外での集団活動がより強化されるとともに活性化されることが期待できます。
議論構造化の技術を高める
メンバーが妥当な結論・行動を導きだすためには、自分の考えを明確に説明したり相手の議論を正しく理解したりするコミュニケーションスキルが必要です。また、表面的な対処療法ではなく、抜本的な解決へ向け問題の本質に迫る思考力も不可欠です。論理的な思考とコミュニケーションの技術、すなわち議論構造化の技術を学べば、しっかりと議論をかみあわせられるだけでなく、情報や問題を整理した上で、正しく分析したり効果的な打ち手を考えらたりできます。
合意形成の技術を高める
誰もが満足できる理想状態・ゴールを描きだすこと、そこから現実的に採用できる具体策へ落とし込むことで、多数の共通利益が生まれます。こうした集団活動の基本プロセスとポイントを学んだ上で実践を繰り返すことによって、合意形成の技術を高められれば、実際の集団活動の成果に直結します。「会して議せず、議して論ぜず、論じて決せず、決して行わず」といった問題を確実に解消させます。
カリキュラム例
ロジカでは、実施にあたってはお客さまのご要望や課題に応じて柔軟にカスタマイズいたします。ここでは過去の実施例のうち、特にご用命が多いカリキュラムや高い評価をいただいたものをご紹介いたします。
いずれのカリキュラムでも、小難しい理論ではなく、汎用性の高いツール・技法や思考の枠組みを学習します。また、演習中心のプログラムによって、単に「知っている」だけでなく、業務で「実践できる」レベルの共通スキルを身につけます。
標準的な2日間構成の例
午前 | オリエンテーション
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1.関係構築の技術
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午後 |
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2.構造化の技術
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午前 |
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午後 | 3.合意形成の技術
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まとめ
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エッセンスを凝縮した1日間構成の例
午前 | オリエンテーション
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1.関係構築の技術
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2.構造化の技術
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午後 |
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3.合意形成の技術
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まとめ |
研修基礎データ
- 受講対象
- 5年目以上の社員・職員(職場のリーダー)
- 受講定員
- 講師1名に対して受講生24名(最大36名まで)
- 所要時間
- 7時間~16時間(1日間~2日間)