考える力・伝える力を磨き上げる
言うまでもなく、職場に「ディベートの達人」は不要です。しかし、ロジカルに考える力・伝える力に磨きをかけるためには、絶え間のない検証が欠かせません。そのための有効な方法がディベート(討論)なのです。自分の組み立てた論理に対する厳しい質問や反論に応えることで、論理性が高まります。
ディベート研修は、ディベートのやり方や討論・議論の技術そのものを学ぶ研修ではありません。ディベート(討論)というツールを使って、短い時間の中で考えたり伝えたりを繰り返しながら、実務で必要となるロジカルシンキングとコミュニケーションの技術を飛躍的にブラッシュアップさせます。
研修のねらい・効果
ディベートは、政策の優劣を競う一種の論争であるとともに、ビジネススキルを総合的にトレーニングするための非常に優れた方法です。ディベートでは、情報分析力、論理的思考力、意思伝達力といった様々な能力・スキルが試されます。
情報分析力の向上
情報分析力とは、雑多な情報の中から効率的に情報を抽出したり、本質的な問題を特定したりする能力です。ディベートでは、短時間で肯定・否定双方の議論を準備する必要があります。したがって、資料を取捨選択する力や、その背景にある社会環境、周辺情報などに対する洞察が深まります。分析力や洞察力が高まれば、日常の業務のスピードがあがるだけでなく、長期的な業務の改善も見込めます。
論理的思考力の向上
論理的思考力とは、自分や主張が成立する過程を明確な根拠で裏づけたり、他人の意見を分析的に理解したりする能力です。ディベートでは、肯定側・否定側のどちらがより論理的であったかを競います。したがって、自分で論理的に考える力や、相手の意見を論理的に分析する力が自然と養われます。論理的な思考力・分析力が高まれば、複雑な問題に正しい判断が下せますし、人を説得しやすくもなります。
意思伝達力の向上
意思伝達力とは、相手に情報を短時間で正しく伝えたり、自分の考えを効果的に伝えたりする能力です。ディベートでは、制限時間内で自分の考えを審判に理解してもらわなければ勝つことはできません。したがって、情報を効率的に伝える力や、自分の考えを効果的に伝える力が自然と身につきます。説明力・説得力が高まれば、組織の情報共有がスムーズにが進みますし、お客様との行き違いや誤解も防止できます。
カリキュラム例
ロジカでは、実施にあたってはお客さまのご要望や課題に応じて柔軟にカスタマイズいたします。ここでは過去の実施例のうち、特にご用命が多いカリキュラムや高い評価をいただいたものをご紹介いたします。
いずれのカリキュラムでも、小難しい理論ではなく、汎用性の高いツール・技法や思考の枠組みを学習します。また、演習中心のプログラムによって、単に「知っている」だけでなく、業務で「実践できる」レベルの共通スキルを身につけます。
標準的な2日間構成の例
午前 | オリエンテーション
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1.論理的思考の基礎
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2.わかりやすく論理的に説明する(立論) | |
3.素早く論理を検証する(質疑)
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4.広く・深く論理を検証する(反駁) | |
午後 |
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総合演習
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午前 | 5.論理的に判断する(審査) |
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総合演習
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午後 |
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まとめ |
エッセンスだけを学ぶ1日間構成の例
午前 | オリエンテーション
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1.論理的思考の基礎
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2.わかりやすく論理的に説明する(立論) | |
3.素早く論理を検証する(質疑) | |
4.広く・深く論理を検証する(反駁) | |
午後 |
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総合演習
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まとめ |
実践力を高める1日間構成の例(フォローアップ研修)
午前 | オリエンテーション
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総合演習
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午後 |
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まとめ |
研修基礎データ
- 受講対象
- 限定はありません
- 受講定員
- 講師1名に対して受講生16名(全試合にフィードバックをしない場合、最大36名まで)
- 所要時間
- 14〜16時間(2日間)